
- 第20回 2016年度受賞作品一覧
- 第19回 2015年度受賞作品一覧
- 第18回 2014年度受賞作品一覧
- 第17回 2013年度受賞作品一覧
- 第16回 2012年度受賞作品一覧
- 第15回 2011年度受賞作品一覧
- 第14回 2010年度受賞作品一覧
- 第13回 2009年度受賞作品一覧
- 第12回 2008年度受賞作品一覧
- 第11回 2007年度受賞作品一覧
- 第10回 2006年度受賞作品一覧
- 第09回 2005年度受賞作品一覧
- 第08回 2004年度受賞作品一覧
- 第07回 2003年度受賞作品一覧
- 第06回 2002年度受賞作品一覧
- 第05回 2001年度受賞作品一覧
- 第04回 2000年度受賞作品一覧
- 第03回 1999年度受賞作品一覧
- 第02回 1998年度受賞作品一覧
- 第01回 1997年度受賞作品一覧
退職や転居等により氏名公表許諾未確認の方のお名前は割愛させていただきました。



各記事には関連キーワードを設定しています。
自転車・メガネ・子供・感激…などキーワードを入力してください ※複数は(カンマ区切り)
自転車・メガネ・子供・感激…などキーワードを入力してください ※複数は(カンマ区切り)
最後のプレゼント
第11回 2007年度 受賞作品
優秀賞作品
作者名:羽鳥素生
所属企業:㈱板垣 榛名店
優秀賞作品
作者名:羽鳥素生
所属企業:㈱板垣 榛名店
記事(紹介文)
山の頂上でメガネを掛けて満足そうに笑っている写真が飾ってある。その下にはキズの付いたメガネが大切に置いてある。もう誰も掛けることのないメガネがそこにある。
私はメガネ店で働いて、いろいろなお客様にメガネを販売してきました。しかし、今回メガネを作ってほしいと言ってきたお客様は私の父でした。父とはいえ、お客様という気持ちでどんなメガネが似合うか、どんな時に使うかなど接客をしてメガネを選びました、今まで大した親孝行もしていなかったので、今回はメガネを父にプレゼントしました。プレゼントしたメガネに父は大変喜びました。
そして、その夏、父は長野の山に1週間登山に出掛けました。もう年なので本格的な登山は危険と周りのみんなから反対されたそうです。それでも父は出掛けました。父は山から毎日母に電話をしていたそうです。そして母に「新しいメガネは良く見えるよ」と言っていたそうです。下山最後の日にもいつも通り電話があり「明日帰るから」と母に伝えました。しかし、それが父からの最後の電話になりました。父は山から滑落してしまい、ヘリコプターで発見された時はもう死んでいました。
葬儀も終り、父の遺品の中からカメラが見つかりました。写真を現像してみると父の嬉しそうな顔の写真が数多くありました。その顔には私のプレゼントしたメガネを掛けていました。父は、最後私のプレゼントしたメガネを掛けて何を見て、何を思ったのだろうと考えました。答えは写真の中の父の笑顔だと思います。
私は今も毎日お客様にメガネを販売しています。メガネは本当にお客様が生活していくうえで大切なものであるという事を改めてしることが出来ました。 そして父のメガネは今も写真の下にあります。最初で最後のプレゼントがそこにあります。