年度別受賞作品
退職や転居等により氏名公表許諾未確認の方のお名前は割愛させていただきました。
作品ジャンルで探す
作品カテゴリーで探す
キーワードで探す
各記事には関連キーワードを設定しています。
自転車・メガネ・子供・感激…などキーワードを入力してください ※複数は(カンマ区切り)

失敗から学ぶ事

第13回 2009年度 受賞作品
入賞作品
作者名:(氏名割愛)
所属企業:眼鏡販売店勤務

記事(紹介文)


 私は眼鏡店で販売業をしています。ある日の営業中、フレームの調整でご来店されたお客様のメガネをお預かりしました。ちょうどその時間帯、店内は混みあっていて、私は早く対応しなければ、と焦っていました。そして焦るあまり、力の加減を誤ってレンズを割ってしまいました。
 もちろんお客様にはお詫びをし、無償で新しいレンズと交換したのですが、私はその時割ってしまった事と、怒らせてしまったという事であたふたしてしまい、上手くお詫びをする事が出来ませんでした。
 そしてお客様はその時の私の対応に誠意を感じ取れないと、帰ってしまわれました。お客様との一連の流れを店長に伝え、店長の方から改めて謝罪のお電話を入れさせていただいた所、お客様からこんなお言葉を頂きました。
 「あの時は私も言い過ぎてしまったので、店長さんの方から彼女(私)に謝っておいてください。実は怒っていたのは彼女に対してだけではなく、その周りの店員も何もフォローしなかった事なんですよ。確かに彼女に一番の責任がありますが、周りの人が助けに入るべきだったと思うのです。失敗は誰にでもあるので、これから頑張って下さいと伝えて下さい」。
 そのお客様の言葉を聞き、とても反省したと同時にとても嬉しく思いました。迷惑を掛けてしまったにも関わらず、私の事まで心配して下さいました。本当に申し訳なく、そして感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 このお客様の言葉が無かったら、「失敗」というものを少し安易に考えていたかもしれません。お客様にとって失敗はあってはならないものですが、今回の事でもし起きてしまった場合、どう誠意を持って対応するのか、そして周りがどうフォローして、どう今後に繋げるかが重要なのだという事を改めて感じました。
 お客様の声は、私たち接客業にとって嬉しい言葉ばかりでは無いかもしれませんが、全てが必要で参考になるものばかりです。
 教えて頂いた事を教訓に、またこれからの業務に励んでいこうと思います。

タグ(関連キーワード)

コンセプト 審査委員長紹介 お問い合わせ 日本専門店協会サイト プライバシーポリシー
Copy right (c) Japan Specialty Store Association All Rights reserved 2009.