年度別受賞作品
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販売人生の親

第08回 2004年度 受賞作品
受賞者インタビュー
作者名:田中順子
所属企業:㈱ドンク 阿倍野近鉄店

記事(紹介文)

第8回(2003年) 最優秀賞 「販売人生の親」
㈱ドンク 阿倍野近鉄店 販売リーダー 田中順子さん

― 最優秀賞、おめでとうございます。今の心境は?

田中 知らせを受けたのは、一番お客様が多くなる夕方5時過ぎくらいでした。あまりの忙しさに嬉しさを感じる余裕はなかったのですが、時々一人でニコニコしていたかもしれません。それにしても何で私の作品が選ばれたんやろうって、しばらくは信じられへんかった(笑)。今でも不思議な気持ちは変わらないです。
 読書は好きですけど、話すのも書くのもあまり得意な方ではありません。社内の接客トレーナー研修の時、このエッセイが課題の一つとして出ました。じっくりと机に向かう時間なんてないので、長い通勤時間を利用する事にしました。携帯電話には日記機能というのが付いているんですね。これだと読み直しも楽だし、簡単に直せます。一度に500文字くらいが限界なので、何回かに区切って少しずつ入れていきました。普段は文庫本などを読んで過ごすのですが、電車で作文なんて初めてでした。結構集中できるものなんですね。提出日の前夜、携帯に入力した文字を見ながら清書をしました。

― 田中さんのエッセイから想像していたとおり、本当に活気があって明るいお店ですね。

田中 頼りがいのある店長を中心に、ひと言でいえば「元気な店」です。元気が取り得といったら笑われそうですが、チームワークはばっちりだと思います。嬉しいことに、お客様や百貨店さんからも最近お褒めの言葉をいただいています。お客様もますます多くなりました。
 嬉しいことや怒られること、毎日いろいろな出来事が起こります。エッセイに書いたお客様のように、お叱りの言葉は正直ありがたいことだと思っています。それだけ私たちに期待してくださっているということですから。たいせつなことを教えていただいたと心から感謝しています。

― 店を一つにまとめる仕事は決して容易なことではないと思いますが。

田中 私の販売人生のスタートは和歌山の店から始まりました。数年間で“販売”に関しては何でも出来る、ってヘンな自信ができたのを覚えています。でも、そのころはただ段取りだけで動いていて、実は“接客”のセの字もわかっていなかったんですね。成長したくて大阪勤務を希望し、生駒店に異動になって初めて人を教える立場になりました。自然に笑顔ができるようになったのはこの頃からかもしれません。
 仕事はシンドイだけでなく、楽しいもの。新しく入ってきた子たちにそのことを少しでもわかってもらえたら嬉しいですね。まだまだ自分自身に未熟な面を感じますから、正直皆を束ねられているかどうかはわかりません。ただ、接客が大好きだという私の気持ちは確実に伝わっていると思います。

― 最後に店長さんからひと言お祝いの言葉をお願いします。

工藤辰也店長 田中さんは目標を高く持ち、常に売場を通して自分を磨いてきた人です。つらい時もあったはずですが、それを自分の糧としてきたことが今回の受賞につながったのでしょう。私をはじめ店の皆が誇りに思っています。本当におめでとう!

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