年度別受賞作品
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私を育ててくれた一言

第13回 2009年度 受賞作品
受賞者インタビュー
作者名:向 聖秀
所属企業:㈱新星堂 戸畑サティ店

記事(紹介文)


第13回(2009年) 優秀賞 「私を育ててくれた一言」
㈱社新星堂 戸畑サティ店店長 向 聖秀さん

 10月に行われた全国から集まる店長会でサプライズでの優秀賞受賞発表でした。新星堂には「ありがとう推進部」という部があり、今回もそこからの声掛けで応募しました。
 スクリーンに「あったか・えっせい」の応募作品の題名と名前が映し出された後、なぜか私の作品が読まれ始めました。それでも受賞なんて思いも浮かず、なぜ???、だったんです。鈍いんですよね。そこで受賞発表。次に九州地区の仲間からのお祝いの言葉が映し出されました。そして何よりも驚いた事に作品中に登場するお客様からもお祝いの手紙が届いていたんです。本当にあの時の感激は一生忘れられないと思います。
 新星堂に入社して5年目になりますが、この話はサンリブシティ小倉店に入ったばかりの入社ほやほやの2、3ケ月の頃でした。大好きな音楽に囲まれて意気揚々としていた私には「店員さんなんだから商品のことは知っておいてよね」という言葉は本当に衝撃的でした。探すのに時間がかかってしまい、相当お待たせしていました。お客様にとって、私が新人だということはまったく関係ない話です。このお客様には本当に感謝しています。その後も何度かお買い上げくださり、お客様がお持ちの知識には及ばなかったけれど毎回「楽しかったわ」と言っていただけることがなにより喜びになっていました。この事があってからは、お客様が求めるベスト商品は何なのか、ということを考えるようになりましたね。
 「通販で買った方が安いけれど良くしてくれるからから貴方から買うわ」というお言葉は、私の販売員としての基本になりました。いかにお客様に近づくか、お客様が何を望んでおられるのかを理解してお相手するなら、お客様は店に足を運んでくださり、安く買える手段が他にあったとしても店で購入してくださるのです。
 今回の応募は、「ありがとうコンシェルジュ」という販売員の社内独自の認定制度があるのですが、その認定を取った店長に声掛けがありました。自分はじっくり考えてしまうタイプなので決まるまでは時間がかかりましたが、これを書こう! と決めたらスラスラ書けました。
 新星堂には新店のオープニングスタッフの募集を見かけ、一から教えていただけるかなと、そして好きな音楽に囲まれての職場なので、前の職場も良かったのですが、迷わず応募しました。入って5年目。戸畑サティ店には2年前に移動になり半年前に店長になりました。店長は確かに大変ですが、とても遣り甲斐を感じています。スタッフとのコミュニケーションを今まで以上に大切に感じています。皆には「自分を目指して足を運んでくださるお客様を作ってね」「名前で呼べるお客様を一人でも多く」といっています。
 お客様から話しかけやすい雰囲気をだすようにとも言っています。難しいとは思いますが、やはり怖い顔しているより、笑顔の店員の方が話しかけやすいですよね。朝礼では笑顔の練習などもすることもあります。
 CDをレンタルできたり、パソコンでダウンロードできる時代だからこそ、私たち販売員は店まで足を運んでいただけたお客様を大事にしなくてはいけないし、店員との触れ合いにどれだけ満足していただけるかが本当に重要になっているのです。お客様との関係を大事に、お客様にいかに満足していただくかなと。
 年齢性別関係なしにお客様はいらしてくださり、個人差はありますが、比較的滞在時間の長い業種だと思います。今店長としてやりたいことのひとつに、もっとわかりやすい店にしたいと思っています。特に年配の方に、「どこにあるの?」と聞かれます。自分たちはわかりやすくしていると思ってもまだまだ不十分なのだと気付かされます。ディスプレイでは大きな目玉に関しては本部から指示がきたりしますが、各店舗で任されている部分も大きいです。そういう意味では情報のアンテナを張り巡らせていけないといけませんね。タイトルが分からず買いに来られるお客様も多いですよ。少しの情報で謎解きのように解明していく。パソコンフル活動ですね。
 自分自身はロックバンドが好きです。聞くのが専門ですが。今は新任店長、大変は大変ですが、やる気に満ちています。今回の受賞にも恥じないようにしないといけないなと思っています。そしてお客様に出来るだけ近づく、お客様から「ありがとう!」って言ってもらえるようになりたいですね。そのためにはお客様が何を求めているのかを察知する、ご希望に出来るだけ添えることを目標にしていきたいと思います。

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